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NOTE 01

ロケット開発の現場を撮って分かったこと

ドキュメンタリーから製造業の映像へ

ロケット開発の映像制作プロジェクトに参加して、改めて感じたことがある。

スポーツ選手や伝統工芸の職人、現代美術家。これまで撮影してきた人たちと、ロケット開発に携わる技術者の姿には、共通する魅力があった。

優れたスポーツ選手の動きには、独特の美しさがある。単に技術が高いということではなく、身体の使い方や身のこなしそのものが美しい。熟練した職人の仕事にも、それと共通するものを感じる。

分野は違っても、何かに真剣に向き合う人の姿には、それ自体に人を惹きつける力がある。

ロケット開発の現場でも、そうした魅力を捉えるうえで、ドキュメンタリーで培った撮影方法がよく合っていた。

奄美大島紬の製作工程で、筬に糸を通す職人の手元
奄美大島紬の製作工程より — 筬通し

ドキュメンタリーで培った撮影方法

自分の映像表現の基礎にあるのは、映画の文法だ。

撮影現場では、目の前で起きていることをただ記録するのではなく、完成した映像を頭の中で組み立てながら撮る。カットのつながりや全体の流れを考え、その場で編集するように撮っていく。

現代美術家・山本基氏の創作を追った『Return to the Sea』をはじめ、これまでドキュメンタリー作品の監督・撮影・編集を数多く手がけてきた。同作はCICLOPE Asia 2019のファイナリストに選ばれている。

Return to the Seaで、塩を使った作品を制作する山本基氏
Return to the Sea — 山本基氏の制作風景

ドキュメンタリーという映像表現の強さ

これまでも企業紹介動画や採用動画、商品・サービス紹介動画など、数多くの企業映像を制作してきた。

映像にはさまざまな撮影手法があるが、ロケット開発の現場を撮影して改めて実感したのは、映画の文法を基礎としたドキュメンタリー映像の強さだ。

技術者の仕事や、ものづくりの過程には、演出を加えなくても十分に魅力的な瞬間がある。その瞬間を見つけ、映像として組み立てていくことで、単に工程や技術を説明するだけでは伝わらないものまで表現できる。

企業の技術や製品を伝えることと、映像作品としての魅力を追求することは、両立できる。

ロケット開発の撮影は、そのことを改めて確信する経験になった。

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